会社を辞めることをビビってはいけない。

まさか自分が会社を辞めるとは……。

そして、会社を辞めるのがこんなにあっけないとは……。

まずは簡単に自己紹介を。1974年生まれ。既婚。子供2人。大学は5年通って中退。アメカジ、腕時計、クルマ、カメラが好きな、典型的な一般男性。物欲旺盛で、欲しいと思ったモノは手に入れないと気が済まない。後先考えずに散財し後悔することも多々あるが、これも人生を豊かにする糧と、自分を甘やかしている。若い頃からとにかく勉強と仕事が大嫌い。

そんな私が雑誌編集者として15年以上勤務した出版社。景気の良い頃は、経費も自由に使えてそれはそれは楽しい仕事。ところが、気が付けば世の中は出版不況。経費も使えない、徹夜の連続、そんな憂鬱な毎日。会社組織というものは都合が良いもので、今まで二人三脚で協力し合ってきた取引先やクライアントも簡単に裏切る。自分たちだけ生き残ればそれでいいという考えだ。

10年以上、私が編集長を務めた雑誌のために協力し続けてくれた取引先の仲間たちの顔が浮かぶ。会社は違うが「仲間」を取るか、「会社組織」を取るか……。やっぱり「仲間」を選ぶ男で在りたい。そんな折り、経費精算の件でエラい人とトラブる。その時のエラい人の態度や言動が「退社」を確定させた。「だったら辞めてやるよ」と。

会社を辞める決心がつかない人は多い。そんな人に私は聞きたい。

「何かあった時、会社は守ってくれますか?」

「何かあった時、会社は家族、仲間だと思えますか?」

と。残念ながら、社員を家族のように大切にする会社などほんの一握りではないだろうか? 景気が悪くなればなるほど、会社は組織の存続のために、長年働いてきた社員をコマのように使う。使われるだけ使われ、最終的にはリストラの憂き目にあう。

少なからず、この私のサイトに辿り着いたあなたの脳裏には、すでに「退社」「独立」の言葉がチラついている。自信を持って「私の会社は社員を大切にする最高の会社だ」と言い切れる人は、ここで私と出会ってはいないはずだ。

正直、私も自分が会社を辞めるとは思わなかった。だが、40歳を過ぎた頃から、心の片隅で「退社」「独立」を意識し始めるようになった。

「人生一度きり。悔いなく、楽しく生きたい」

と思い始めたのだ。なので、会社への不満&上司との確執による43歳での退社は、私にとって実に都合が良かったと、今は思っている。

さて、ここからが本題である。私が退職にあたり何か準備したことは……何もない。

貯金? 給料1か月分もない。

次の仕事? 決めてない。

嫁との相談? 退職届を提出した後にLINEで報告。

では、なぜ退職が決意できたのか? もちろん、雑誌編集者としての経験とコネクションで、フリーライター的な仕事も出来るだろう。他の出版社から声が掛かれば、雑誌を1冊製作してギャラをもらうことも出来る。しかし、退職後も出版をメインの生業にするのであれば、退職しなければいいだけだ。一番、カッコ悪いパターンだ。

退職したからには、新しいジャンルでお金を稼ぐことに挑戦しないとつまらない。自分が好きなジャンルでのWEBサイトの構築、オリジナル商品を作ってECサイトで販売したり。自分の秘めたポテンシャルを発見し、会社員時代よりも多くのお金を稼ぐ。そして、周りを見返す。それくらいの度胸と覚悟がなければ、退職しない方がいい。

「何とかなるさ」

この精神が実は大切なのではないかと思っている。今はネット社会。特に「アフィリエイト」が注目を浴びていて、パソコンひとつで月に100万円以上稼ぐ人もいるらしい。正直、半信半疑だし、「アフィリエイト」が何なのかも知らない。だからこそ自分自身で挑戦し、体験してみたい。会社を辞めて時間はたくさんある。将来に向け、ネットに対する知識、サイトを作るテクニックを身に付けるにはいい機会だ。

断っておくが編集者として20年のキャリアがあるが、パソコンの知識は非常に乏しい。原稿を書くテキストエディタ、リストを整理するエクセル、あとは画像を明るくしたりするフォトショップが少し使えるくらいだ。「アフィリエイト」なのか「アフェリエイト」なのかも知らないし、ドメインが簡単に買えることも最近知った。その程度だ。つまり、今、あなたが会社を辞めて、知識ゼロからネットビジネスを始めよう……とした状況とまったく同じ。原稿を書くことが少しだけ得意かもしれないが、それでもこんな文章しか書けない。

「そんなに甘くないよ」とベテランに笑われるだろうが、夢は大きく持たなければつまらない。そうでなければ会社を辞めた意味が無い。このサイトは、私が知識ゼロからネットビジネスでお金を稼ぐ(つもり)プロセスを追ったドキュメントである。

会社を辞めようか悩んでいるあなたに、少しでも辞める勇気を与えられたら幸いである。

投稿日:2018年3月29日 更新日:

執筆者: